2014/09/13

ゾーニングの悪い家(2)

こんにちは間取り・家作りボランティアの間取作造です。

前回に続いてゾーニングについて考えます。
住宅の業界にいれば日当たりの重要性は当然知っているはずです。
業界にいなくても多くの人は当たり前のこととして知っています。

それなのに何故日当たりの悪い間取りを提案するようなことになるのでしょうか?

そのヒントはハウスメーカーに間取りを依頼した時に
住まい手のかたが希望した内容にあります。

リクエストの内容は
●家族と顔を合わせられる対面キッチンで買ってきた荷物をすぐ置けるよう玄関に近くかつ
●家事動線を回遊性を持たせて水回りを集約させる
●子供がいつ帰ってきたかわかるようにリビング階段にする
●玄関を広くしてほしい
●そして子供が帰ってきたらすぐにトイレや手洗いができるよう玄関から直に行ける位置にトイレと洗面を設けること
だそうです。

間取り作りをしていると良くある要求です。
この要求を満たすために
この間取りになったのです。

170808知恵0

確認してみましょう
○1、対面キッチン
○2、玄関に近く
○3、家事動線を回遊性を持たせて水回りを集約させる
○4、リビング階段
○5、玄関を広く
○6、玄関から直に行ける位置にトイレと洗面
全て満足しています。
この間取りを作った設計者は
要求を全部満たした間取りに満足した事でしょう。


しかし決まった間取りはこちらです。

170808知恵2

○1、対面キッチン
×2、玄関に近く
△3、家事動線を回遊性を持たせて水回りを集約させる
○4、リビング階段
△5、玄関を広く
×6、玄関から直に行ける位置にトイレと洗面
と言う結果で、半分位しか満足できていません。

住まい手のリクエストに
日当たりが良く気持ちのいい家
と言う条件が書いていなかったので
それを考えるかどうかで変わってしまったのです。

日当たりが良く気持ちのいい家が利便性に優先する
重要な要件であることを確認したいものです。

住まい手が言葉で表現したものだけにとらわれない
専門家としての価値観を持つことが大事です。

是非多くの人に理解していただきたいことです。

ハウスメーカーやビルダーの方にお願いしたいのは
建てれば良いという考えから
良いものを建てる、その中には間取りなどのソフトも重要だと言うことを
是非理解していただきたいと思います。

もちろん住まい手の方にもお願いしたいことです。
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コメント

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お客様の要望を全て満たす事が、
かえって
お客様のためにならない事もある、
お客様が希望していない事の
中にも目を向ける、
業種は異なれども
大切な視点と思います。

おはようございます。
お客さんのリクエストはプロ目線ではありません。
その不足を補うのが専門家(プロ)の価値だと思います。
特に建築設計のような領域は1つのことからいくつものことを想像する能力が重要なんですね。
応援のポチッ!

無口な草食系行政書士様
コメント有難うございます。
お客様が言葉に出していないけれどもやっておかないといけない事。
行政書士さんの仕事でも多いのでしょうね。
希望を満たすことに腐心した挙句に低い評価しか得られない
と言う悲しい結果になります。
それが士業の辛いとこ、おのおの方ご注意なされませ。

税理士ふくやま様
コメント有難うございます。

>お客さんのリクエストはプロ目線ではありません。
>その不足を補うのが専門家(プロ)の価値だと思います。

何と的確な言葉でしょう!!何度も反芻して体に浸みさせたい言葉です。

>建築設計のような領域は1つのことからいくつものことを想像する能力が重要なんですね。

自分がそこに住んでみたらどう感じるか、と言うことを考える事が大切だと思います。

いつもありがとうございます。感謝!!