2012/09/25

大家族住宅 その5

大家族住宅に期待される「文化の伝承」その2 食文化です。

写真は今日作ったおはぎです。
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1ヶ月以上前から「お彼岸にはおはぎを作る」と宣言して
いよいよその日が来ました。
ちょっとオーバーに聞こえますが、、、

前日から水に浸した小豆を
はじめは強火で炊き始め
最後は水分を飛ばしながら程よい硬さの半殺しになるまで
焦がさないように炊き上げます。

ご飯はもち米8合に普通米1合を混ぜて炊き上げます。
今回はそれを2回1升8合炊きました。

ご飯を丸めてあんこを付けて出来上がり。


出来上がった70個ほどのおはぎは
宅急便で4件に送り、4件の知り合いに配って歩きました。
これも昔からの風習で手作りのものを差し上げたり頂いたり
「同じ釜の飯を食う」に通ずる食を通じての
コミュニケーションです。




おはぎ作りの作業の中には妻が母親から仕込まれたり
自らが開発した沢山の技と工夫があります。

そして何より
美味しいものは手間隙かけて作るもの
そのように習慣付けられたこととその伝統が
重要だったと思います。

手作りの料理は買ってきたものや外食にはない味があります。
厳選されたものではない、その時その時に手に入るもので
そのものに合わせて臨機応変に
水加減、火加減、塩加減を変えながら作るため
毎回同じ味ではない味です。

出来合いのものの料理は同じ味を出すため
軽量カップから生み出される味。
家庭料理は経験と勘と味見によって出来る
作り手の味覚によって生まれた味ともいえます。
「お母さんの味」と言われる所以です。

美味しい家庭料理には剛速球のような力を感じます。
出来合いのよそ行き料理はストライクゾーンに球を置きに行った
力のないものに思えます。


家庭料理は美味しいものを食べる喜びを分かち合えるように
「美味しくなーれ、美味しくなーれ」と唱えながら作ると言う
家族を思う心が反映されたものです。



子供のころおぼつかない手付きで手伝うと
「上手だねー」とおだてられて
その気になって料理作りが大好きになり。

「子供は、手作りの美味しいものを食べて満足していれば良い子に育つ」
「料理を作って家族を元気にできるのは女の特権
と聞かされてそのとおりに家庭を作ってきました。

そのような価値観からすると
外食産業が盛んになり、デパ地下やスーパーの惣菜売り場の隆盛を見ると
伝えられてきた家庭料理の食文化が失われてゆくのではないかと
寂しく心細く心配に思えます。

家庭料理は消しては成らない重要な文化です
ぜひ大事に育てていただきたいと思います。




家作りの中でキッチンやダイニングを最重要と考えるのは
このような思いが有るからです。
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コメント

非公開コメント

あんこも手作りして、大量のおはぎを作るんですね。
とっても美味しそうです!
もう、そんなふうに作るお宅はあまりないのかもしれません。
それにしても、「程よい硬さの半殺し」Σ(・ω・ノ)ノえっ!
半殺し?????
見慣れない言葉にびっくりしました。
え~~~と、小豆が程よく潰れた状態ということかしら・・・?

愛情のこもった手作りのお料理は、本当に美味しいですよね。
そして、本当に元気になれます。
祖母が作ってくれたいろいろの行事食、思い出して作ってみたくなりました。
そして娘にも教えてあげなくちゃ。


こんにちは。
「おはぎ」と「ぼたもち」の違いが解らなかったのですが、妻の母(義母)より春は「ぼたもち」秋は「おはぎ」と教わりました。
身近に年寄がいない家庭で育ったので(東京下町なので年寄は戦災で亡くなっている家が非常に多い)この手の知識にはとても疎いのが恥ずかしいです。
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翠様
こめんとありがとうございます

>あんこも手作りして、大量のおはぎを作るんですね。
>とっても美味しそうです!
>もう、そんなふうに作るお宅はあまりないのかもしれません。

一度この味を知ったら、買ってきたおはぎは食べられません。
味付けの砂糖にちょっと塩を加えるのが普通ですが
うちでは塩の代わりに醤油を使います。
あんこの味に奥行きが出ます。

>それにしても、「程よい硬さの半殺し」Σ(・ω・ノ)ノえっ!
>半殺し?????
>見慣れない言葉にびっくりしました。
>え~~~と、小豆が程よく潰れた状態ということかしら・・・?

当ブログの品格にそぐわない「半殺し」ですが
おっしゃるとおり小豆の粒々が程よく残った感じを
このように言うようです。

>愛情のこもった手作りのお料理は、本当に美味しいですよね。
>そして、本当に元気になれます。
>祖母が作ってくれたいろいろの行事食、思い出して作ってみたくなりました。
>そして娘にも教えてあげなくちゃ。

嬉しいですね、美味しい食文化が引き継がれると思うと。
次に生まれ変わった時にも期待できますね。

戦後、高度成長の中で失われようとしている
食文化を取り戻したいですね。

今回おはぎをお届けした皆さんが喜んでくださった笑顔は
美味しいものを食べて満たされた時
人は幸せな笑顔になり
人に優しくなれる
という事を確認できた気がします。

おはぎをお持ちした家で聞いた話です。

娘の知り合いが家に訪ねてきて
お母さんがポテトチップで腹を満たし
子供に手作りの食事を与えない
という生活だそうです。

イライラしながら子供を叱り
子供もキイキイしているので
食生活の改善の話をしたら
ポテトチップは栄養が有るからと
相手にされなかったそうです。

判らない人はどうにも仕方ない
という話でした。


豊かな心の人だけより豊かに
なっていけるものですね。

ふくやま様
コメント有難うございます。

先生のブログ記事にトラックバックさせていただいてから
話が広がって、、、

>身近に年寄がいない家庭で育ったので
>(東京下町なので年寄は戦災で亡くなっている家が非常に多い)
>この手の知識にはとても疎いのが恥ずかしいです。

戦争という言葉を聴かないことが多くなりましたが
そのような影響が有るのですね。
破壊されてしまった物は建物だけではなく文化だったのですね。
かつて中国や韓国の文化を日本人の手で壊した事も
忘れないでおかなければ成らないのかも知れませんね。

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