2012/10/08

「○○台」という高台

毎日おこしいただいているmarukoさんのブログ
「だいすきな家 + 暮らし」のトラックバックです。

今探しているエリアはかなり狭く、調整区域ということもあり、建て売りも、土地も、中古物件も、滅多に出ません。そんな狭いエリアで、いくつかダメになり、もう本当に、ないのです。。。(涙)そこで、エリアを広げるのかどうか、すごく悩んでいます。そのエリアは、今探しているエリアから、坂道をグ~ンと登るよくある「○○台」という高台で、調整区域ではありません。50坪くらいの家がきれいに整備されて立ち並ぶ住宅街。今新し...
エリアを広げるのかどうか。



「○○台」という高台という言葉に反応してしまいました。

東京を山の手と下町と分けて、高級住宅街が有るのが山の手。
都内の超高級住宅は、池田山、御殿山、白金台など丘の上の立地が多いです。
建築計画学的に言えば土地の排水がよく地盤も堅固な立地と言う事になります。

最近庶民の手の届く所の「○○台」という高台は様相が違っています。
「○○台」という名称は上記のような経緯から
高級なイメージをいだかせる事を目的としたネーミングです。

しかし実態は郊外の山を削って造成した住宅地です。

彼我の違いは商店、交通などの都市施設の密度です。

「○○台」に住んでいるお年寄りHさんは
「若いころは自分の家が坂を登ったところと言う意識が無いくらい
坂道は苦にならなかった。この年になると買い物帰りの坂道がきつくて
買い物に行くのが大仕事になってしまった」
と言うような話でした。

埼玉県日高にある大手デベロッパーの開発した元高級住宅地は
高齢化、人口減少のため団地内のスーパーマーケットが撤退するなど
自動車の運転が出来ない人にとっては買い物が不自由で
そこに住む事自体が難しくなっている。
と言うような事態になっています。

土地選びには生活を支える都市施設が脆弱でない事を意識する必要が有ります。
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2012/10/09

LDKを2階に?

LDKを2階にして1階に寝室を設ける住宅があります。
長いこと住宅を設計している中でそのようなご希望が
無いわけではありません。
しかし実際に建てるに至った経験はありません。

始めは希望通り2階LDKを意識するのですが
住まい方を検討して行く中で「やはりLDKは1階にしましょう」
と言うことに全てのケースでなりました。

なぜ2階にLDKを設けるかと言うと
狭い敷地で、南側に十分な空間が取れないので
LDKに日照を得るために2階に設けようとするものでした。

メリットは日照に関してだけと言えるでしょう。

景色がすばらしいのでそのために
と言うケースはありませんでした。


いくつかの生活のシーンを考えてみます。


子供が学校から帰ってきて
「ただいま~」
「お帰んなさい今日学校どうだった?」
と言うようなコミュニケーションが子育てのために
重要だと感じます。
そのような事が自然と発生する仕組みを
作ることが、住宅設計にとって重要だと考えます。

そのような見地から考えると
LDKが2階にあるとキッチンに居る母親と
玄関から入ってくる子供との距離が遠く
LDKと玄関が近い家よりエネルギーが必要となります。

難しい年頃になると
顔を合わせることも無く篭ってしまう事も
起こりかねません。



次は庭との関係です。

狭いとはいえいくばくかの庭が出来ます。
日当たりが悪いとはいえ若干の草木や花、野菜などを
育てることが可能です。
休日の日中ちょっとガーデニングなど
生活を豊かにするのに役立ちます。

日中を過ごすLDKが2階だと庭とのつながりが
希薄になってきて自ずと庭が疎遠になってしまいます。

さらに言えば

買い物をして大荷物を2階まで運び上げるのが大変だったり。
ゴミ袋を持って2階から降りてくる途中で
生ごみの汁が垂れて大変だったりと言うようなことも有ります。

このようなデメリットと引き換えに日照を考えなければならないほど
日当たりの悪い場所と言うのは
ビルの谷間に有るような敷地で
一般の住宅地ではそのような事はないと思います。
2012/10/17

祝上棟

間取り作成のお手伝いをさせていただいたWさんから
「上棟しました」とのうれしいお便りをいただきました。

沢山の現場を経験しても「上棟」の日は特別な感動があります。
基礎しかなかった現場に一日のうちに柱、梁、屋根下地と
建物のアウトラインが現われます。

基礎の段階ではとても小さく見えて
お客様から「これでは設計より小さいのではないか?」
と聞かれたことも幾度と無くありました。

「今は小さく見えますが、立ち上がれば大きく見えますから
心配要りません」とその度に説明しています。

設計の立場でも嬉しく感動的なのですから
一生に一度の我が家の建築
施主様にとってはどんなに嬉しい事かと思います。

これまでの無事に感謝し完成までの無事を祈る
大切な節目です。