2011/09/24

吉本隆明「家族のゆくえ」読了

「胎児期を含めた乳幼児期の母親の心のありようが
こどもに刷り込まれていくと考えられる」としている

幼少期に母親にかわいがられて育つと
辛いことが有ってもそれに耐えることができる
心を衝撃から守る壁が出来て、衝撃によって
異常をきたすことがない

このことを三島由紀夫、夏目漱石、太宰治を例にとり
破滅的な人生が幼少期の不遇な経験と密接な関係にある
としている

子育ての場である家を考える時にこのことを
よく考える必要が有ると考えます
母親の心が落ち着いていること
それを支える環境としての住宅と家庭
明るく楽しく希望に満ちた空間と家庭であること
が重要だと考えます
それが出来れば苦労はないよとも言えますが
まずは大事に考えましょう

この時期さえ豊かに過ごせば余計な教育など不要
と言い切っている事にはほっとさせられます
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2011/09/24

「住まいに居場所がありますか?」読了

建築家横山彰人氏の「住まいに居場所がありますか?」
を読みました。
建築家の書いた文章は独りよがりでわかりにくい
建築を作るのが専門で文章はその説明
悪く言えば言い訳のようなものが多い中

今まさに家を建てようとする方に寄り添いながら
そして高い視点を忘れないで設計活動している氏の
生き様どおりの本になっていて大変好感が持てました

「いい家」の共通点を『家族がこれまで育んできた
生活の歴史があらゆるところに反映されていること』
としています
日々移ろい行く商品化住宅、高性能化してゆく部品群
その結果としての高性能、高機能の住宅であることは
必要条件にしか過ぎずそこだけに意識を奪われること
なく
家族関係を作り出す装置として、考えるべきだと主張し
数々のデータ実例でわかりやすく説明してくれています

文章の中にちりばめられた「住文化」「家族の品格」
と言った言葉に、今貴方が建てようとしている住宅が
まさにわが国の文化を作っているんだと言う責任を
思い起こさせ

また自然に囲まれた山里に建つ商品化住宅によって
破壊された景観にやるせなさと静かな憤りを訴えて
います

これから住宅を建てようとしている方には是非読んで
いただきたい一冊です