2012/07/20

住宅訪問

新シリーズ「住宅訪問」
「ハウスメーカーやビルダーさんの評価」を記事にしてほしい
という読者さんのリクエストにお応えして
完成見学会、ショウルーム、現場見学会などにお邪魔して
記事を書かせていただきます。

個人のお宅の現場・完成見学会などは個人情報に関係することは
チラシに記入された範囲となります。
2012/07/20

株式会社茂原アテックス   住宅完成見学会

株式会社茂原アテックスさんの住宅完成見学会に行ってきました。
チラシを見て伺うと、一月ほど前に通りがかった時に「む!?良い家だな」
と目を引かれていたその家でした。
白と黒のモノトーンで決めたシャープな外観
きりっと隙の無い姿にそれだけで質の高さを感じる家です。

テーマは「コンパクトリッチなデザインハウス」
約30坪の大きさながら面積以上の広がり感とたっぷり収納を実現、、、
とあります。

コンパクトでリッチなという相矛盾しがちな概念をいかに両立させるか?

そのポイントは吹き抜けと階段でした。
茂原アテックス


約8帖大のリビングのほとんどが吹き抜けになっていて
その吹き抜けを黒塗りのシンボリックな階段が二階へ
平面的には広いとはいえない空間もここまで大胆な吹き抜けにされると
圧倒的な広がりを感じます。
リビングと一体になったキッチンの長いカウンターが視線をダイニングに誘いさらにウッドデッキ(未施工)につながります。
この空間も階段と梁を黒で引き締め床、壁、天井、キッチンセットほか全てを白でまとめてデザインハウスの名に恥じないおしゃれな空間です。

もうひとつの売りは「収納」
玄関脇のシューズクロゼットをかねた4帖のアウトドア収納
思わず「広い!」と唸りました。
サーフボードのメンテナンスの空間でもあります。
キッチンからパントリー、家事スペース、洗面、洗濯、浴室と続く
収納と家事が切れ目無くスムースにつながる空間は
女性スタッフの多い会社ならではの細やかな配慮が見て取れます。

今回の見学で一番感心したのは
キッチンに立ってみると家のほとんどが見渡すことが出来て
2階の子供室の様子も吹き抜けを通して感じることが出来る事です。
子供が帰ってきた時に自然に顔が合って
「ただいま」「お帰り」「今日はね、、、」と自然と会話が弾むような
仕掛けになっているのです。
人間関係をしっかりと意識した間取り作りが出来ていることがわかります。

チラシに記載された性能のデータも申し分なく
日立グループの会社と言うことでもあり
「どのように価格を抑えているのですか?」と言う不躾な質問に
「人材派遣から環境サービスまで幅広い業態を持っていて
安定した経営基盤の元で資材部がしっかりしています」と言う回答
「なるほど」と納得

設計業務も建築士の資格を持った営業担当者がプランをまとめ
構造設備など技術面を専門スタッフがまとめると言う方法
構造設備を含め煩雑になった建築設計をチームでこなしてゆく方法に
これからの住宅設計・住宅産業のあり方を考えさせられました

突然のアポ無しの訪問にも快く対応していただきました
説明していただいた小高建築センター主任は終始にこやかで
どこかでお会いした事のあるような親しみのある方だな、、、と思っていたら
帰りの車の中で気づきました
「あ、NHKニュースの阿部アナウンサーに似てた」(失礼)

2012/07/22

株式会社協和ハウジング 住宅完成見学会その2

今回の見学会は協和ハウジングさんです
「まじめな家をつくろう」が会社のポリシー。
拝見した家もこれと言って派手な演出は無いものの
しっかりと出来ていると言うのが第一印象。

案内していただいた石毛設計課長も真面目で誠実さのにじみ出た方。

「伝統的な日本建築が可能な職人もそろえているのに
なかなか活躍の場が無くて」と話す口調には
住宅があまりにも安易に作られている風潮に対して
何とか質の高いものを作って行きたいという気持ちが
現れていました。

ホームページを拝見すると和風住宅、洋風住宅、自然素材の住宅の3種の
モデルハウスがあり「お客様のお好みでいかようにでも作ります」といった
姿勢が見て取れます。

協和ハウジングさんに設計施工を頼む方は自分なりのスタイルに対する
こだわりを明らかにして望むと期待にたがわぬものが出来ると思いました。
2012/08/20

住宅完成見学会その3 株式会社トミオ

毎週土曜日は新聞の折込広告に住宅見学会やショールームの
チラシが入る日です。

土曜日曜の来客を目指したもので玉石混交の感があります。
その中に心待ちに楽しみにしているチラシがあります。
それが今回訪問した株式会社トミオさんのチラシです。

ほとんどの会社が実際の写真を用いていますが
ここはセピア色のスケッチです。
トミオ立面_256

スケッチは写真よりも強くその意思を伝えられます。
建物を作る時に「ここを大事にしているんです」
と言う心が伝わってくるのです。
そして建物の外観写真を載せないことは
住まい手のプライバシーへの配慮でもあり
住まい手への思いやりを感じます。


チラシに感じていたこだわりは建物を見てなるほどと思いました。

住宅を供給する仕組みが時代とともに変わってしまい
一般的な建築コストの中では、昔からの職人技を盛り込んだ
建物を作ることが難しくなっています。

その中でも左官屋さん、建具屋さん、畳屋さんなどは
野生動物で言う「絶滅危惧種」のような様相です。

かつては、畳敷きの部屋、塗り壁、障子、ふすま等々
職人さんの腕の見せ所がありました。

しかし現代では、壁はクロス張り、ドアはメーカーのユニット
畳のある家はごくわずか、、、
こうなっては生活が成り立つかどうかの瀬戸際です。

そんな中久しぶりに見せていただきました。
左官屋さんが塗った壁と天井。
これ見てくださいと言いたげなアーチ状に仕上げた開口。
トミオ居間_256


建具屋さんも居間と和室とを仕切るガラス戸をはじめ随所で見せてくれます。
このような仕事が出来るように職人さんを普段から大事にしているとのお話。



気になる間取りは、
中央にリビングダイニングと吹き抜け。
その吹き抜けに絡むようなリビング階段。
リビングダイニングをはさんでキッチンと和室。
2階は吹き抜けと一体になったホール。
ホールを挟んで寝室が2室。それぞれに大きな収納が用意されています。

特記すべきは和室。
6帖大の空間の窓際の1.5帖分が土間と板畳になっていて
庭仕事の靴のまま土間に入れる仕組み。
トミオ和室_256

居間との段差や掘りごたつの段差そして土間との段差を利用した収納
他にも随所に見られるこだわりのデザイン。


「これは?」とお聞きすると「お客様のこだわり」を形にしたとの事。

こだわりのある株式会社トミオはお客様のこだわりを実現してくれる会社です。
2012/11/13

セルフビルドの家

写真はテーマを持とう(1)でも紹介したF.L.ライトの設計した
Jacobs邸です。

「一般的な 家族のための手ごろな価格の
コンパクトで魅力に満ちた小住宅郡をユソニアンハウスと名づけています。
Jacobs邸(1937)で初めて実現し、58あまりが建築されました。」
と言う解説が付いています。

米国ではコンパクトですが日本に持って来たら大邸宅ですが、、、

ライトユーソニアンハウスJacobs H.

1937年ですから'29年に起こった大恐慌からようやく経済の回復の兆しが見え始めた
そんな時代背景でした。

ローコストの住宅を大量に供給する事をテーマにユーソニアンハウスが
提案されました。

その企画の重要な要素がセルフビルドです。

西部開拓時代の米国西部では
東部で製作された住宅キットを幌馬車で運び職人不在の状況で
セルフビルドすると言うような事があったそうです。
そのためセルフビルドに関しての精神的ハードルは
それほど高いものではなかったと思われます。


次回へ続きます